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最新記事【2006年09月25日】

 今は亡きジェームス・ディーンの映画『ジャイアンツ』に出てくるセリフ。

 夫婦げんかのあとにエリザベス・テイラーが
              ロック・ハドソンに向かってこう言うのだ。

「喧嘩のいいところは仲直りできることね」

 昔から「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」って言うけど、
      夫婦に限らず、恋人同士の喧嘩というのは
           あんがい些細なキッカケで始まったりするものだ。

 で、お互いに意地を張り合って、気まずい雰囲気のまま、
               仲直りのチャンスを掴めなかったりする。

 そういうときにこのセリフは役立ちそう。アナタも一度使ってみる!?

 これは江戸小咄に出てくる有名なセリフ。
 名人として知られた落語家故古今亭志ん生さんが枕でよく使った話だ。

 長屋の井戸端会議でダメ亭主の妻がこう聞かれる。
「あんた、よりによって何であんな男と一緒になったんだい?」

 すると、妻は少し照れたような顔で答える。

「だって……寒いんだもん」

 志ん生さんは艶っぽく絶妙な仕草で演じ、まさしく名人芸と言われた。
 こんな女と暮らしてみたい……。

 そう思う筆者はやはりダメ男なんだろうか。

 村上春樹の新作『アフターダーク』に出てくるセリフである。
 浅井マリは美人の姉エリに強いコンプレックスを持っていた。

 そんなマリは繁華街で一夜を過ごす。

 そこで、高橋という男と会話を交わすのだが、マリはなかなか心を開かない。

     そして、夜明けを迎えた時、
           別れ際に高橋がマリに前述のセリフを語りかけるのだ。

 「君はとてもきれいだよ」だけだと、歯が浮いて恥ずかしい。
          殺し文句としては失格だけど、
     そのあとに「そのことは知ってた?」というセリフを
                   もってくることで、一変する。

     高橋の優しさがにじみ出た素敵な「殺し文句」になるのだ。

 村上春樹の会話のうまさについては今さら言うまでもないけど、
    特別な言葉を使わなくても言葉の運び方ひとつで
           人の心を打つことができるのだと改めて思わされる。

 木見金治郎は将棋界で名を残した人物ではなかったが、
    その弟子である升田幸三、大山康晴は戦後の日本を代表する
                        棋士として知られている。

 師匠である木見は弟子たちが持ち時間を余して勝つことを好まなかった。
 むしろ、時間を使い切って負けた弟子を褒めた。

 ある時、大山がその訳を尋ねると、木見はこう答えた。

「自分の考えどおりに実行して、成功している時はいい。
            だが、そうはいかない。
      むしろ、苦しんでもっといい手がないかと考える。
          そういう無駄な労力を払うことが大切なんだ。
                     それが将来、きっと役に立つ」

 無駄な労力の先にこそ成功がある。

 そう思って日々生きられれば、人生はきっと素敵なものになるんだろうな。

 かつてテレビ司会者として人気を博したロイ・ジェームスさんの
                      奥さんが弔辞で述べた言葉。

 誠実な人柄で知られたロイさんはガンとの戦いの末、この世を去った。
    彼は最期まで笑顔を絶やさず、死期が近づくと、
      献身的な看病をする妻に「もういいよ」と優しく語りかけて、
            息を引き取ったという。

     「あなたの妻であったことを誇りに思います」

 男にとっては最高の名誉と言える「殺し文句」ではないか。

 これはガードナーのペリー・メースンシリーズの
              『嘲笑うゴリラ』に出てくるセリフ。

 弁護士メースンは美人秘書のデラに語りかける。
2人はとてもいいコンビなのだけど、いいムードになると、
          依頼人がやってきて邪魔をするという展開になるのだ。

 そばにいてくれるだけでいい。

 日本の歌謡曲にもそんな歌があったけど、
    「そばにいて欲しい」という言葉は一見さりげないようで、
                殺し文句としてはかなりポイントが高い。

 このセリフには「静かな時の流れ」がある。
            それが心に安らぎを与えてくれるのだろう。

アドセンスイメージ画像2


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