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最新記事【2006年09月26日】

 映画『追憶』の中に出てくるセリフ。

 昔から憧れていた男に街の酒場でばったり逢った女が
            酔った男を自分のアパートに連れ帰る。
 その翌朝の会話。
「僕のいびきで眠れなかったんじゃないの?」
「私、いびきって大好き」

 こんなキュートなセルフを吐かれたら、男としてはたまんないよね。
 つい顔がほころんじゃう。
 まさに男冥利に尽きるってのはこのことだ。

 ホント、うらやましいね。

 大正から昭和初期にかけて活躍した関西の喜劇役者、
                曽我廼家蝶六の殺し文句である。

 とぼけた味に富んだ芸風が持ち味の蝶六は、
      舞台へひょっこり顔を出すだけで笑いがくる天分の持主だった。
  あの菊地寛が劇評のなかで「蝶六は天性の喜劇役者」と評したらしい。

 「あんた、何で私の好きな顔に生まれてきはった」というセリフには、
               まさにそんな蝶六ならではの味わいがある。

 しかも、しっかりと口説き文句なってるし、
        相手の女性に運命のようなものを感じさせる威力すらある。
 
 恐るべし! 蝶六。

アドセンスイメージ画像2


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