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最新記事【2006年09月30日】

 無頼派作家として知られた坂口安吾の言葉である。

 破天荒な行動で周囲を驚かせた安吾だったが、妻三千代は献身的な人だった。
 彼女にはこんな凄まじいエピソードもある。

 安吾がヒロポンに溺れて狂人まがいになった時、自分もヒロポンを呑んで
 夫と同じ体験をしながら壮絶な介護をやってのけたという伝説の持ち主なのだ。

 三千代は安吾に初めて会った時のことをこう書いている。

 「今まで見た事もない顔だった。厳しい爽やかさ、冷たさ、鋭く徹るような、
 胸をしめつけられるような、もののいえなくなるような顔」

 ニヒリズムは時として女のハートを射止める強力な武器となるのだろう。

 そんな安吾に「一緒に寝るつもりのない女には関心はない」
 と、クールに言われたら……

 昔から悪い男はよくモテると言うけど、
               ワルというのは女の突き放し方がうまい。
 「突き放して惚れさせる」というのは、
               売れっ子ホストのテクニックでもある。

 女は突き放されると、逆にその相手を好きになったりするものなのだ。

 もっとも、女を突き放せる魅力のある男じゃなきゃな。
 相手を突き放す前に、自分が突き放されてちゃどーしようもないもんね。

 天才画家ピカソは文章を書く方はまったくダメだった。
 彼が初めて雑誌に寄稿した文章は
           間違いだらけでまったく使い物にならなかった。

 編集者がそのことを指摘すると、ピカソは平然とした顔でこう言った。
 「誤りがあるから個性が出るのさ」

 ピカソはならではとも言える名文句である。
 でも、凡人には使えない言葉かと言えばそうでもない。
 例えば、誰かがミスをしたとする。
 本人は恐縮している。
 その時にこう言われたらどうだろう?

「おまえらしい個性的なミスだな」

 相手はこの言葉にきっと救われるはずだ。
 そして、言われた人に好意的な感情を持つだろう。
 これによって人間関係がうまくいく可能性も高い。
 人間は「個性」という言葉に弱いものだ。
 ブスと言われれば、腹が立つけど、「個性的な顔」と言われれば、
                腹が立たないのと同じ(でもないか)。

アドセンスイメージ画像2


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