「無駄な労力を払うことが大切なんだ。それが将来、きっと役に立つ」
木見金治郎は将棋界で名を残した人物ではなかったが、
その弟子である升田幸三、大山康晴は戦後の日本を代表する
棋士として知られている。
師匠である木見は弟子たちが持ち時間を余して勝つことを好まなかった。
むしろ、時間を使い切って負けた弟子を褒めた。
ある時、大山がその訳を尋ねると、木見はこう答えた。
「自分の考えどおりに実行して、成功している時はいい。
だが、そうはいかない。
むしろ、苦しんでもっといい手がないかと考える。
そういう無駄な労力を払うことが大切なんだ。
それが将来、きっと役に立つ」
無駄な労力の先にこそ成功がある。
そう思って日々生きられれば、人生はきっと素敵なものになるんだろうな。