「洗いたてのハンカチのようだ」
映画『サンセット大通り』に出てくるセリフ。
この作品は、名匠ビリー・ワイルダー監督が
往年のハリウッド女優と売れない脚本家の愛憎劇を描いたもの。
冒頭のセリフは次のようなやりとりの中で出てくる。
「君はとてもいい匂いだ」
「私は香水はつけてないわ」
「洗いたてのハンカチのようだ」
さすがビリー・ワイルダーと思わせる見事なセリフ回しである。
このセリフが心に残るのは、
ノスタルジックでピュアな感性を呼び覚ましてくれるからだろう。
「洗いたてのハンカチ」という言葉は我々にさまざまな記憶を喚起させる。
そして、これらの記憶はいい思い出として存在している。
僕は十代の頃、好きだった女の子のことを思い出してしまった。
洗いたてのハンカチの匂いがする女。
男にとっては、「永遠の憧れ」なのかもしれない。