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「キスを売ってたことがあるの」

 かのマリリン・モンローの映画『お熱いのが好き』の一場面である。

 モンローに濃厚なキスをされ、驚いたトニー・カーティスとのやりとり。

 「こんなキスの仕方、どこで習った?」
 「ミルク基金のために、キスを売ってたことがあるの」
 「明朝、ミルク基金に十万ドルの小切手を送ることを思い出させてくれ」

 古き良きアメリカ映画の典型とも言えるしゃれた会話である。
 名匠ビリー・ワイルダー監督らしいセルフ回しだ。
 こんな風にさらりとジョークを交わし合えれば、かっこいいよね。

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