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「一目惚れだったんだよ」

 このセリフは映画『リリー』に出てくる。

 人形使いのメル・フェラーはレスリー・キャロン(リリー)に愛を告白する。

「一目惚れだったんだよ。
 君があの変てこりんな帽子をかぶって通りかかった。
 あの最初の瞬間からなんだよ。重たそうなトランクを下げてね」

 恋愛には一目惚れのケースが結構あるものだが、
 その訳を相手にうまく伝えることはあまりない。
 「一目惚れ」という言葉だけで終わってしまう。
 でも、このセリフには情況が浮かんでくるのだ。

 しかも、ユーモラスなだけに相手の心を和ませる効果もある。

 愛を告白する時の言葉というのは、イメージが浮かぶものがいい。
 その方が相手の心に残る。
 このセリフはその好例のひとつだと僕は思う。

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