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「笑わずにできたのが何よりよかった」

 ウッディ・アレンの映画『アニー・ホール』に出てくるセリフ。

 インテリ漫談家のウッディはダイアン・キートン(アニー・ホール)と
 初めてベッドを共にした時に、彼女に感想を聞かれて答えるのだ。

 「笑わずにできたのが何よりよかった」

 これを殺し文句と言っていいかわからないが、
 神経質で皮肉屋なウッディ・アレンらしくて、僕は好きだ。
 しかも、このジョークにはダンディズムが感じられる。
 個人的には一度でいいから言ってみたいセリフである。

 一度でいいから言ってみたいと言えば、
 ウッディ・アレンの映画『ボギー!俺も男だ』にはこんなのがある。

 ウッディ扮するボギーマニアの映画評論家は
 愛する女ダイアン・キートンを夫トニー・ロバーツの元に返す時に
 「彼と行かなければ一生後悔する」と言う。

 実はこのセリフは映画『カサブランカ』の有名なセリフなのだが、
 このセリフを言ったあと、ウッディはこう付け加えるのだ。

 「『カサブランカ』のセリフだ。僕はこのセリフを
  言うために生まれてきたようなものなんだ」

 どう?いいセリフでしょ? 
 男の美学がヒシヒシと伝わってくる。
 そう思うのは僕だけ?

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