一獲千金の夢の悲惨な末路! 中国紙が密航ラッシュに警告!
「ジパングは黄金の国」というのは、歴史の本ではおなじみの一節。はるか昔の欧米人には日本はそんな風に映ったのかもしれないが、この言葉は難民船の漂流などのニュースを見ると、現在でも生きているような気になる。
以前、福建日報が「砕かれた一獲千金の夢」と題した中国人の密航ラッシュの長編ルポを掲載し、海外で一旗揚げようとする密航者の悲惨な末路を紹介したことがある。
このルポは広東省沖からパナマ船籍の貨物船で密航を企てた5百人余りの男女が保護され、強制送還されるまでのいきさつを描写しているが、その内容は実にすさまじいものだった。
密航者たちは食事も与えられず、餓死寸前の状態。不潔極まりない船室に閉じ込められ、若い女性が船員やスネークヘッドと呼ばれる密航斡旋ブローカーに、夜ごと乱暴されるという悲惨なできごともあったという。
しかも、ブローカーたちは密航者から1人当たり約260万余りを受け取っていたというからひどい話である。このルポでは八丈島に潜入しようとした密航者の上陸用ボートが転覆、6人が死亡、8人が行方不明になった遭難事件など、多くの悲劇的な結末を紹介している。
それでも密航者があとを絶たないのは、福建省や広東省一帯には「家族の1人が密航に成功すれば、家族全体が豊かになれる」という誤った考えがあるためとか。しかし、今の日本の景気やリストラなんかを見ていると、とてもそんな「黄金の国」とは思えないはずだが……。