時代の読みとすばやい行動力! インターネットを制した男の一獲千金術
世界のネットワーク革命と言われたインターネット。今や世界約150カ国、約6000万人が利用し、日本でもユーザーは100万人を突破したと言われる。その人気の秘密はWWW(World Wide Web)ブラウザと呼ばれる通信ソフトだ。これは文字だけでなく、写真や音声、動画など、マウスをクリックするだけで、世界中のホームページを見て回れるというもの。
なかでも、「ネットスケープ・ナビゲーター」はインターネットユーザーの何と90%以上が利用するというお化けソフトだ。開発元の「ネットスケープ社」はまさにウハウハ状態。なにしろ今年2月の発表では前年同期に比べ、何と収入は34倍増! 月間4千60万ドルという大躍進を遂げ、同社の株も急騰している。
この世界的ヒット商品を世に送り出したのは、元シリコングラフィックス社の創業者として知られるジム・クラーク氏。設立は今からわずか2年前の1994年4月だった。一体どういうキッカケでこのお化けソフトを開発したのか? 大いに気になるところだが、実はこれには原型となるソフトがあった。
それは「モザイク」と呼ばれるソフトで、イリノイ大学の学生が開発したもので、「ネットスケープ・ナビゲーター」登場前は大人気だった。これに目を付けたのが、クラーク氏だったのだ。「これはイケる!」と一獲千金をもくろんだ彼はすぐさま大学に行き、「モザイク」開発の中心的存在だった学生らを引き抜き、現在の会社を設立。そして、「モザイク」をさらに使いやすくした「ネットスケープ・ナビゲーター」を作ったのだ。
クラーク氏の読みは見事に当たった。ソフトは発売されるや、爆発的な人気を博し、現在では「ネットスケープ社」はコンピュータ界の伝説の人物であるビル・ゲイツ氏の「マイクロソフト社」をも脅かす存在にのし上がっている。
現代はアイデアだけでは渡っていけない。かつては技術力ひとつで成功できたパソコン業界も今やビジネスセンスがモノを言うご時世となってきている。時代の読みとすばやい行動力。それが一獲千金長者となるための条件なのである。