埋蔵金ひと筋の人生! 狙うは武田家と徳川家の埋蔵金60万両
日本全国には様々な埋蔵金伝説が残されており、そうした場所を記した古地図なども一部で出回っている。以前、テレビ局が特番を組んで「徳川家の埋蔵金」探しをやったこともあった。結局、発見には至らなかったが、この番組はかなりの高視聴率を記録した。実際今でも、こうした戦国武将の軍資金など埋蔵金伝説のナゾを追い、一獲千金を夢見る「トレジャー・ハンター」たちは数多くいる。
「金気。カネゲって言うんですかね。金から出る湯気みたいなものが地図から伝わる」
と、語るのは田中利為さん。彼は埋蔵金を探し求めて約20年。東京都目黒区の6畳ひと間、家賃3万6000円のアパートに一人住まいしながら、日夜2万5000分の1の地図を広げ、梶川式と呼ばれる探知道具で埋蔵場所を探す。これは長さ6センチ、直径3センチの竹筒に15グラムの金の地金を入れて地図の上からつるすという方法で、田中さん曰く、「金の気配を吸収して、揺れ方で場所がわかるんです」とのことだ。
以前、この梶川式で友人が落とした金歯を探し出したことがあるという。そんな彼が狙うのは、武田家と徳川家の埋蔵金60万両(時価数十億円)だとか。
田中さんの仕事はタクシー運転手。午前6時前に家を出て、帰宅は翌朝6時ごろ。渋谷や目黒方面を中心に1日400キロ走る。楽しみはテレビ。時代劇が好きだ。
埋蔵金に魅せられたきっかけは病気だった。26歳のとき持病が再発、さらに医療ミスが重なって3年間入院。手術を9回受けた。恋人も去った。ベッドの上で子どものころ見た宝探しの映画を思い出した。
「体は悪い、アタマもカネもない。だったら好きなこと、それも大きなことをやってみたい」と、決意した彼は退院後、埋蔵金探しを始めたのだという。
「掘り当てたら結婚したい。そして、家を建て、海外旅行をして、子どもを作って、宝を相続させる」と、夢を語る田中さん。まさに、埋蔵金ひと筋の人生。夢の実現に向けて、彼は今日も頑張っていることだろう。